The XT-6: From Trailblazer to Fashion Icon

Salomon S/LAB XT-6 Softground(通称“XT-6)は、高性能なシューズとしてその名を知らしめています。これは、キリアン・ジョルネやフランソワ・デンヌなど、サロモンのエリートトレイルランニングアスリート向けのシューズやアパレルのデザインを開発してきた、Salomon S/LAB チームによって開発されました。

今では、シャモニーやガーミッシュの小道だけではなく、ニューヨークやロンドンの歩道でもXT-6 を見かけることがあるでしょう。XT-6は、なぜこれほど汎用性が高いのでしょうか?ウルトラトレイルランナーとファッション愛好家が同じように魅力を感じるのはなぜでしょうか?私たちは、このシューズで初めてウルトラトレイルレースを走ったアスリート、このシューズの開発に携わったサロモンのメンバー、そして今ではこのシューズをファッションステートメントとして誇りを持って愛用しているファッション界の著名人たちに質問してみました。

XT-6の起源とは?このシューズはXT-5からの進化であり、XT-4からXT-5が生まれ、XT-4XT Wingsから進化したシューズです。 サロモンがトレイルランニングの世界に参入した際、サロモンのフットウェア分野のアスリート向けサービスプログラムの責任者であるパトリック・ライクは、ブランドのトップトレイルランニングアスリートのニーズに合わせてカスタマイズするため、初代XT Wingsの開発に取り組み始めました。

「ファーストモデルから6代目まで、シューズの成功の要因を維持するために、少しずつ進化させていきました」とパトリックは言います。

そしてついに、優れたホールド感とグリップ力を備えた軽量トレイルランニングシューズである、XT-6が誕生しました。このシューズは、それ以前のすべてのバージョンを統合したものです。サロモンのフットウェア担当リードデザイナー、ベンジャミン・グレネが描いたこのシューズのデザインは、テクノロジーが可視化されており、機能性とデザインが融合したものでした。 XT-6の大胆なデザインは、それをストリートに持ち込んだものですが、このシューズ元来の強力なコンセプトがなければ、このようなデザインは生まれてなかったでしょう。

ジャン-フィリップ・ラロンデがサロモンのフットウェア部門に到着したとき、彼は過去のモデルが入ったシューズボックスを漁るのに何時間も費やしました。そのうちの1つは S/LAB XT-6 が入ったもので、すぐに彼の好奇心を惹きつけました。

「そのデザインは機能性を表現しており、とても分かりやすいものでした」と JP は言います。 「XT-6を再文脈化する場合、その移行はかなり簡単です。クラシックなレーシング カラー (赤、黒、白) から、より落ち着いた色や正統派のカラーリングに移行することで、無限の提案を生み出すことができます。」


FRANCOIS D'HAENE
フランソワ・デンヌ)


このシューズの誕生に欠かせないアスリートの1人は、フランスのウルトラトレイルランニングチャンピオン、フランソワ・デンヌです。彼は、201220142017 年の UTMB 2016 年と 2018 年のDiagonale des Fousなど、いくつかの 100マイルの大会で優勝しています。

XT-6 は、私がサロモンランニングチームのメンバーとして最初に使用したシューズの 1つです」と デンヌは言います。 「サロモンのランニングキャンプでこのシューズと出会ったことを覚えています。」

トレイルランニングのシーズン開始に向けて、サロモンの契約アスリートはサロモンアドバンスドウィークに集まり、サロモンのトレイルランニング製品のテスト、分析、修正を行ってトレーニングし、ディスカッションします。当時、デンヌは XT-6があらゆる路面でのトレーニングとウルトラレースでの戦いに最適な組み合わせであると考えていました。

「安定性、保護力、パフォーマンスのバランスが取れており、ウルトラトレイルランニングに最適なシューズです。」 とデンヌは思い返し、長距離のウォーキング (160 マイル未満) にもこのシューズを履いていたと付け加えました。 「とても履き心地が良いので毎日このシューズを履いています!」


RYAN SANDES
ライアン・サンデス)


ライアン・サンデスは世界トップクラスのエンデュランスアスリートの一人です。彼は 81 人からなる非常に小さなクラブのメンバーであり、4つの砂漠レース (それぞれのレースは 6 7 日間、セルフサポートで砂漠を250km走るレース) のすべてで優勝しています。彼はWestern States 100Leadville 100、そしてFish River Canyon XT-6 で走ったときのことを覚えています。

「このシューズはサロモンの伝統の一部で、素晴らしい思い出がたくさん詰まっています。」と南アフリカ出身の彼は言います。

彼は、ギリシャで開催された 2012 年のアドバンスドウィークで初めてXT-6をテストしました。

「初めてこのシューズを履いたとき、これは素晴らしいパフォーマンスシューズだと思ったのを覚えていますが、見た目も素晴らしかったです。」とサンデスは言います。 「このシューズはランニング時のサポートとレスポンスが素晴らしく、耐久性も非常に優れており、シューズのカラーリングとデザインもとても気に入りました。」

サンデスはランニング以外でもこのシューズを履いています。その理由は主に履き心地の良さですが、ジーンズやカジュアルな服装に合わせてもクールに見えるからでもあります。


このシューズは、より軽量で耐久性の高い革新的なシューズが誕生するまでの数年間、ウルトラトレイルランナーの間で人気がありました。しかし、XT-6がなくなることはありません。耐久性と快適さでこのシューズを気に入った人々は、そのデザインとカラーが山以外の場所にもフィットすることに気づき始めました。


LEWIS MUNRO, Stylist
(ルイス・マンロー、スタイリスト)


ルイス・マンローはイギリスのスタイリストで、これまでに数人の音楽アーティスト (AJ トレイシー、ムラ・マサ、ジュース・ワールド) と仕事をしてきました。彼は XT-6 が何よりも快適な選択肢であると考えていますが、ロンドンのハイファッションセレクトショップであるドーバーストリートマーケットで実際にこの履き心地の良いトレイルランニングシューズを見るまでは、ランニング以外の用途のシューズとしては捉えていませんでした。

「友人のジェナはいつもこのシューズを履いていました。私はありきたりの選択肢に飽きていたので、試してみようと思いました。」と、彼は言い​​ます。

遅刻しそうな時、ルイスはシューズの履きやすさと快適さ、そして多用途性を楽しんでいます。

「簡単に履けて、靴紐を結ぶ手間がかかりません!」彼はこう言います。「また、カラーも的を射ています。ブラックのモデルはとても多用途です。ほぼ何にでも合わせて着用できると思います。ジョガーパンツやパーカーと合わせて、カジュアルなスタイルで履くことが多いです。でも、自分で試してみて、どうしたら自分のワードローブに一番フィットするかを考えるのがベストだと思います。」

サロモンの中で、XT-6はファッションアイコンにもなりました。トレイルランニングの全盛期にまだ10 代だったサロモンの従業員達にとって、おそらくXT-6は最も人気のあるオフィスシューズの選択肢となりました。


ROBIN DORIGUZZI, Salomon Footwear R&D Product Manager
(マイナ・スビロン、サロモンフットウェア部門プロダクトラインマネージャー)


マイナ・スビロンは、彼女にとって XT-6とは何かと尋ねられると、ためらうことなくこう答えます。 「ほぼ毎日履いているシューズです!」

ゆっくりと、しかし確実に、XT-6 がマイナのスニーカーローテーションとなりつつあります。

「純粋なパフォーマンスシューズが、わずか数年で、誰もが求めるファッションアイテムになるのは信じられないことです。」と彼女は説明します。 「このシューズはテクニカルで、長い距離を走るアスリートのために S/LAB チームの手によって誕生しました。それ以来、カラーリング以外には何も手を加えられていないのです。」

マイナが最初にサロモンでこのシューズを見つけたとき、彼女にとってはテクニカルすぎるとさえ感じました。彼女はVansConverseのようなシンプルなシューズを履くことに慣れていました。パリのファッションウィークに出席するためにシューズを選ばなければならなかったとき、彼女はXT-6を選びました。

「仕事関連の理由で履き始めましたが、その快適さに気づいてすぐに日常使いに取り入れました。」と、サロモン社内でファッション愛好家とみなされているマイナは言います。 「スタイルとシルエットに加え、目を引くデザインも気に入っています。そしてカラーの調和も気に入っています。また、耐久性も抜群です!2年間このシューズを履いていますが、まだ素晴らしい状態です!」

スタイリングに関しては、マイナは夏にはXT-6 を太めのジーンズやミディアム丈のスカートと合わせて着用するのが好きです。 「好きなように履いてください。他の人から履き方を教えてもらうのを待つ必要はありません。」と彼女は言います。


ROBIN DORIGUZZI, Salomon Footwear R&D Product Manager
(ロビン・ドリグッチ、サロモンフットウェア部門 RDプロダクトマネージャー)


ロビン・ドリグッチは、サロモンのフットウェア部門でR&Dプロダクトマネージャーとして働いています。彼が XT-6について初めて知ったのは2018年でした。このシューズについて彼は次のように述べています。「私はこのシューズのデザインと、それがスタイリングにエッジを効かせるところがとても気に入っています。そして、これまでこのシューズを見たことのない人の目に留まりました!」

ロビンはトレイルランニングよりもサイクリングに多くの時間を費やしますが、主にXT-6 をカジュアルに着用しています。

「クロップドパンツと合わせてシューズを目立つようにするか、ストレートパンツと合わせて履くのが好きです。」

彼は、クリーンでありながらアグレッシブなルックスを実現するために、オールブラックの XT-6を好んで履いています。彼のアドバイスはシンプルで、「自分のスタイリングに一番合うと思う方法で履くこと!」だそうです。